浅葱色が愛した嘘
「刀は返す。だが条件がある」
「条件?」
「あぁ。お前を新撰組の隊士として迎え入れたい。」
「「はぁー!?!?!?」」
その場に居た山崎と斎藤は同時に叫んだ。
「正気ですか土方さん!!」
「んな、阿呆な……」
こうも土方はあっさりと言ったが何より新撰組は女禁制。
しかし桔梗はどっからどう見ても女だ。
人間とは思えない程の白く透き通った肌に頬は薄い桜色。
淡く美しい群青色の瞳。
これを一体どうやって男に見立てるのだ?
「山崎、頼めるか?」
「全く…ほんに堪忍してや。
無理難題にも程があるやろ。
って普通の人やったら言うやろな。」