浅葱色が愛した嘘
『澄朔…お前の左胸に薔薇の紋章みたいなんがあるやろ?
それは一体なんや?』
_________!?!?
山崎から告げられたのは桔梗が最も隠していた事だった。
やはり、あの時、土方に見られていた。
『答えてくれ。澄朔…
もう調べはついてる
俺らはお前さんの口から聞きたいんや…』
あぁ、もうこの人たちは知ってるんだ。
私が人間ではなく妖と言うことに。
隣にいる沖田は何の事だか全く分かってはいない様子。
せっかく、想いが通じ合ったのに。
こんなにも真実を打ち明ける日が近いなんて桔梗自身、想像もしていなかった。
『もう、気づいてるんだな……
私が人間ではない事に_____』
桔梗は諦めたように話始めた。