浅葱色が愛した嘘





桔梗の体からはもう既に三本の尾が生えている。




肩で大きく呼吸をし、牙も少しずつ生えてきた。




『憎しみに染まりし、その瞳。



殺したいと願った相手を傷つける程に、その身の魂は潤う。

桔梗…

お前はもう戻れない。』




桔梗はとどめを刺すかのように正面から立ち向かう。



すると………






!?!?!?





澄朔は突然、

手にしていた刀を手放した。




カランッという音が桔梗の耳に届いく……






_____________なぜ?






戦う意思がないと気づいた頃にもう遅くて、



桔梗が向けた刃は真っ直ぐと澄朔の心臓を貫いた。


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