浅葱色が愛した嘘
その痛みに耐えきれず思わず膝をつく。
「お、おい!澄朔!!」
土方はとっさに駆け寄ろうとした。
しかし………
「来るな!!」
頼む。耐えてくれ。
ここで妖の力を使う訳にはいかないんだ。
強者の相手に今のままの力では勝てないかもしれないと悟った体は
自分の意思とは関係なく、妖の力を放とうとしていた。
だんだんと呼吸は荒くやり、視界がグラりと揺れる。
ダメだ_________
そう理解した頃には
桔梗はすでに意識を手放していた。