浅葱色が愛した嘘
『もう…私は私じゃない…
はぁはぁ…げほげほッ…
今の私は…
総司…貴方でさえも殺してしまう…』
この日ために、
三年前、沖田の元を離れたはず…
この日を恐れていたから…
桔梗の目はもう沖田を獲物としてしか見ていなかった。
桔梗は刀を抜いた。
もちろん自分の意識とは反している。
いくら抵抗しても、敵わない_____
『………桔梗…。』
もう救えないのか?
もう助ける事は出来ないのか?
『総司…刀を抜け…
私を殺してほしい…
お前に殺されるのなら私の魂は救われる……』
……!?!?!?
あぁ、そうか。
もう…そうするしかないのか……
沖田はゆっくりと刀を抜いた。
何かを決意したように……