浅葱色が愛した嘘
へぇ、この子いい目をしているね。
まるで修羅の血に染まった鬼の目だ。
「気に入った。」
「え?」
「澄朔。
僕は君が気に入ったみたいだ。」
沖田は笑った。
そこにどんな意味があるのかは分からない。
たが、ここに居ることを認めてくれたのは確かなようだ。
「それじゃぁ僕とも交換条件。
君を一番隊の隊士として招く。
そして女である秘密を守ってあげると同時に色々とかばってあげるから
君の本当の名前を教えてよ」
一体、沖田は何を交換条件に出すのかと思えば意外にも簡単な事だった。
「桔梗だ。」
「そう、桔梗か。
綺麗な名前だね。」
しかし、沖田のだす条件がそんな生ぬるいものなはずがなく
妖艶に笑うと立ち上がり様に
「よろしくね、桔梗。
今日から君は僕の女だ。」
さらっととんでもない事を言い出した。