浅葱色が愛した嘘
僕の女?この男は一体何を言ってるんだ…
そんな交換条件を桔梗が飲み込むはずがなく、小馬鹿にしたようにフッと鼻で嘲笑う。
「馬鹿げた冗談を言うな。
私は誰のものにもならない。
誰にも…利用されたりなどしない。」
誓ったんだ。
復讐の為に生きるのだと________
唯一の居場所だった…
まるで本当の家族の様だったあの人達を皆殺しにしたあの男だけを殺す為だけに
生きていこうと誓った。
群青色の瞳は鋭く、そして美しい色を放つ
。
そんな姿に沖田は思わず息を飲んだ。
桔梗の頬にそっと手をかざす…
ひんやりと冷たいその手に桔梗は少し反応した。
「許さない。
君に拒否権はないんだよ。」
冷たい黒真珠は桔梗の顔にそっと近づきそのまま唇を引き寄せた。
「!?!?
_________んっ」
口の中で暴れる生温かい感触。
突き放そうとしても沖田の腕がそれを許さない。
激しい接吻は次第に桔梗の抵抗力をさえも奪っていった。