浅葱色が愛した嘘




寺から出るとそこには待機していた皆が居た。




『澄朔!
てめぇ命令を忘れたのか!

合図しろと言ったはずだ!!』





『すいません、土方さん。

だが、仕事はちゃんとした。
だからいいだろう?』




『お前ッ!そういう問題じゃ…!!』




『まぁ、いいじゃないか。トシ。

澄朔も頑張ってくれたんだし。

無事が一番!ほら皆戻るぞ。』





近藤さんの後を追うように皆は歩いていった。


もう日も傾きかけていた。


屯所に着く頃にはもう辺りは闇に包まれる。




こうして一日目の隊務は

桔梗の少し勝手な行動もあったが成功したのであった。





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