浅葱色が愛した嘘
『まぁいい。
とりあえずお前は明日、島原へ行け。』
『島原………』
『あぁ、そこに最近、長州の奴らが出入りしているらしいからな。
三日間、お前はそこの遊女として隊務を行え。』
『それは男と寝ろと?』
『バカ言うな。
俺もそこまで鬼じゃねーよ。
島原の花魁には話をつけてある。
長州の男と盃を交わして、情報を聞き出す以外、お前は部屋でのんびりしてろ。
大丈夫だ。
間違ってもお前を下衆野郎には抱かさせねぇよ。』
島原__________
女を買い、欲を満たす男の安らぎの場所。
『くれぐれもお前が明日から島原に行く事は総司にも言うな。
これは極秘。
話は以上だ。戻れ。』
そう言われた桔梗は立ち上がり副長室を後にした。