浅葱色が愛した嘘
部屋に戻った桔梗は明日から三日間、吉原で生活をしていくため、荷造りをしていた。
しかし、所詮は隊務であり、潜入捜査。
最低限のものしか持っていかない。
『そんな荷物をまとめてどこにくの?』
自室へと帰ってきて沖田は何やら不機嫌そうに壁にもたれ、手を組みながら桔梗を見ていた。
『ねぇ、聞いてる?
どこにいくの?』
『明日から三日間、潜入捜査でここを空ける。』
『潜入捜査って…どこへ?』
『それは言えない。
副長命令だから。』
(副長)という言葉に沖田か過敏に反応した。
気づいた時には桔梗は沖田と腕の中で…
あまりの強さに痛みが走る。
『沖田さん、痛いから離して。』
『離さない。
澄朔は……桔梗は僕の女でしょ?
なんで土方さんと二人で隠し事をするの?』
沖田は震えていた。
その意味が桔梗には分からない。
『僕を避ける事も、僕から離れる事も、全部、僕は許さない。』
抱きしめていた腕が離れたかと思ったら
また、口の中で何か暴れる。
『んっ_________』
息も出来ず、力が抜けるばかりで抵抗が出来ない。
桔梗は沖田にしがみつき、必死で沖田の動きを止めようよする。
『お…きたさ…ん。
やめ………ん』
甘い声で、拒否をされても、意味がない。
沖田からすればそれは誘っているようなもの。
沖田は桔梗の着物に手をかけると、そのまま脱がした。