浅葱色が愛した嘘





さらされた桔梗の体。



男など知らない。

真っ白で綺麗な体。



沖田は桔梗の胸にそっと接吻をした。




『ひゃッ。ぁッ……』





沖田は桔梗の様子を伺いながらも、

自分の口をゆっくりとずらしていく。




ビクンッと体が揺れ、甘い声は時折、沖田の耳元で囁かれていた。




胸の先端に歯を立て甘噛みをし、

そのまま器用に舌だけを動かす。


桔梗は味わったことのない感覚に力が入らず自分の身体を全て沖田に任せていた。





スッ_____________





不意に沖田が動きを止めた。



そして乱れた桔梗の着物を直していく。




『無理矢理、抱いたりしないよ。

桔梗が僕を求めてくれるまで。
僕は君を待ってる。』





そう言うと、桔梗の首筋にチューと音を立てた。




『いたッ』


チクッと小さな痛みが走り、桔梗は顔を歪ませる。





『うん、綺麗な花が咲いた。

僕のものって証。』



沖田は満足そうに微笑み、
そのまま部屋を後にした。




残された綺麗は鏡に映る自分の首筋に小さく咲いている赤い印をじっと見つめていた。




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