浅葱色が愛した嘘





薄暗く雰囲気のある小さな部屋。




そこには布団が一つ。枕が二つ置かれていた。



空女は自ら沖田を連れ布団に向かい、
座らせた。





そして、ゆっくりと沖田に接吻をする。




『この時を、あちきはずっと待っておりんした。』




沖田の目に自分が映らなくとも、


抱かれる幸せを噛み締めることができればそれでよかった___。











例え、そこに愛がなくとも____。




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