浅葱色が愛した嘘
空女は上半身だけ着物の脱いだ。
何人の男にも抱かれている体は
それとは真逆で白く美しかった。
空女は沖田の手を取るとそっと自分の胸に押し当てる。
『沖田はん、抱いておくんなんし。』
その言葉と同時、沖田は拍車がかかったよつに、空女に激しい接吻をした。
『んっ____』
沖田は空女の上半身を愛撫した。
空女は快楽に溺れその身を委ねた。
この女、さっきからうるさい。
少しは黙れねぇのかよ。
しかし沖田には快楽などなかった。
自分の腕で乱れる遊女に何も感じない。
沖田は耳障りな甘く発せられる声を止ませようと、
空女の体をクルリと一回転させ、後ろから口を塞いだ。
『_____んぅぅ!?!?』
そしてそのまま背中を自分の元に寄せた。
『いい加減静かにできないの?
そろそろ、うざいよ?』
沖田の腕は乱暴で優しさがない。
それと同時に声も、瞳も、空女も思う気持ちなんて微塵もないのだと、
そう言っているようだった。