シンデレラのドレスに祈りを、願いを。
『実は……そこなんだけど……』
私は悠季くんに正直に話した。
思春期を迎える息子にちゃんと説明する自信がない、と。
『……わかったよ、早百合さん』
悠季くんは寂しそうに笑った。
『せめて養育費だけでも受け取ってほしい。ちゃんと僕が稼いだお金だから』
『でも』
『悠斗くんは僕の子どもだよ。僕にもそのくらいの権利はあるよね? それに早百合さんまだダブルワークしてるんでしょ? 体が心配だから辞めて。お願いだから』
そう言って悠季くんはミルクティを飲む。
『最近シアトル系コーヒーに押されて、紅茶の飲める喫茶店が少なくなったね。本社の近くにあるといいんだけど』
『そうね。確かにコーヒーショップばかりよね』
『結婚して早百合さんにミルクティいれてもらうのが夢なんだよね』
『うん……私も悠季くんにミルクティいれてあげたい。その前にごはんかな。ちゃんと食べてる?』
『まあ。お湯を注いで3分、とか?』
『だめじゃない、そんなの』
『料理得意なの?』
『凝ったものは作れないけど時短料理なら任せて』
『じゃあ、会社の近くにお店作って。僕、食べに行くから。早百合さん、カフェを開くのが夢だって言ってたでしょ?』
*―*―*
私は悠季くんに正直に話した。
思春期を迎える息子にちゃんと説明する自信がない、と。
『……わかったよ、早百合さん』
悠季くんは寂しそうに笑った。
『せめて養育費だけでも受け取ってほしい。ちゃんと僕が稼いだお金だから』
『でも』
『悠斗くんは僕の子どもだよ。僕にもそのくらいの権利はあるよね? それに早百合さんまだダブルワークしてるんでしょ? 体が心配だから辞めて。お願いだから』
そう言って悠季くんはミルクティを飲む。
『最近シアトル系コーヒーに押されて、紅茶の飲める喫茶店が少なくなったね。本社の近くにあるといいんだけど』
『そうね。確かにコーヒーショップばかりよね』
『結婚して早百合さんにミルクティいれてもらうのが夢なんだよね』
『うん……私も悠季くんにミルクティいれてあげたい。その前にごはんかな。ちゃんと食べてる?』
『まあ。お湯を注いで3分、とか?』
『だめじゃない、そんなの』
『料理得意なの?』
『凝ったものは作れないけど時短料理なら任せて』
『じゃあ、会社の近くにお店作って。僕、食べに行くから。早百合さん、カフェを開くのが夢だって言ってたでしょ?』
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