浮気してるくせに平然な彼





「え…………精力剤って」


「ムラムラする飲み物」


「な…………」


「コレも。そういう事する時に使うヤツ…………ってか、マジ、ヤバ…………」


 とてもじゃないけど橋本の顔を見ることができない。


 ただ、おぞましい感情が俺の心を支配していく。



「………サナに……連絡してみるね」


 橋本の声にゆっくりと頷く。


「もしもしサナ??今どこにいるの??え、石田くん達と一緒?堀内くんが大変なの……今すぐ戻ってきてほしい……」



 その後も二人の通話は終わらず、挙げ句の果てに『堀内くんと話したいって……』と、俺にスマホを差し出す橋本。


 ……………無理だ。
 動悸ヤバイし、冷や汗凄いし、頭おかしいし……………喋れない。


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