浮気してるくせに平然な彼







「堀内くん………大丈夫??私、部屋から出た方がイイ??」


 心配そうに俺の顔を覗き込む橋本。


 ギリギリ理性を保ってる状態の俺には刺激が強すぎる。だけど、部屋から出て行ってほしいワケじゃない。


 橋本は壊れかけの何かを守るように、優しく俺を抱きしめてきた。


「……………俺が今、どんな状況か………分かってんのかよ…」

「分かってる。だけど堀内くんツラそうだから」


「橋本はいつもいつも危機感なさすぎなんだよ………2時間も外で一人で泣いてみたり……今もムラムラしてヤバイって言ってんのにこんな事するし………」


 ツラくて、苦しくて。

 俺を心配しての行動なのに、つい橋本に当たってしまう。


< 243 / 349 >

この作品をシェア

pagetop