レヴィオルストーリー2
「どうした?アレン君。怖じ気づいたか?」
アレンがいきなり目を瞑って動かなくなったのをいいことに、ブエノルはジリジリ詰め寄ってまた偉そうに軽口を叩く。
その軽口の中で、アレンは研ぎ澄ました神経で確かにさっきの“微かな音”を聴いた。
(…まじかよ。)
「…いえ、やる気が出ました。」
ニッコリ笑って顔をあげる。
マケドニスはその笑みに黒いものを見た気がした。
「ほう、いきなりどうしたのだい?」
「今教えてあげますよ」
そう言うなり、アレンは一気に駆け出す。
一瞬でブエノルの後ろにまわり、その背中を遠慮なくおもいっきり
────ぶった斬った。
アレンの速さについていけなかったブエノルは、もろに背中に剣を入れられ血を流しながら膝をつく。
───少なくとも、マケドニスはそう予想していた。
城の中から見ていた人々も、自分の主人が他国のお偉いさんに怪我を負わせてしまったと青ざめていたのだが………。