俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
私にとっては大事件でも、彼にとっては何でもないことなのかな?
そう考えると少し悲しい。
定時になると、黒崎君は社長に呼ばれたのか社長室に行ってしまった。
また、いつもの日常に戻ったんだなあ。
そう実感しながら彼の後ろ姿を見送った。
高校の時は話が出来るだけで嬉しかったのに、今はもうそれだけでは満足出来なくなってる。
もっと側にいたいし、彼に触れたい。
どんどん貪欲になる私。
九年間思い続けても、彼に私の思いは通じない。
いつになったら振り向いてもらえるんだろう?
その日が永遠に来なかったら、私はどうする?
自問自答するが、答えなんて出なかった。



その次の週、新入社員よりも先に女の子がひとりうちの課にやって来た。
「彼女は大塚まどか。今日からうちで事務をやってもらうから、桜井さん、指導頼むよ」
朝礼で黒崎君が新しく来た大塚さんのことを紹介する。
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