俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
畳の席なら自由に動けて彼女がみんなと親しくなれると思ったのだ。
予想通りというか、大塚さんは黒崎君を呼んで強引に隣に座らせている。
ふたり並ぶのを見ていると、胸が張り裂けそうだった。
だから、幹事を言い訳にして末席に座った。
美樹と後藤君とお喋りしながら食べていたが、ふたりが結構酒豪で、私も付き合う羽目に。
「ほら、桜井さん、もっと飲みましょうよ」
後藤君がにこやかに私のグラスにビールを注ぐ。
「そうよ、あんた飲みがまだまだ足りないわよ!」
目の据わった美樹に指摘され、もう限界に近かったがグラスを口に運ぶ。
その時、大塚さんが黒崎君に寄りかかる姿が視界に入った。
……何で見てしまったんだろう。
辛いだけなのにな。
ああ……もう飲んで黒崎君のことなんか忘れよう!
グラスを一気飲みすれば、後藤君が「おお!桜井さん、いい飲みっぷり!」と褒めた。
「もう一杯!」
自分が幹事ということも忘れ後藤君に催促する。
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