俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
「いいなあ。私も彼氏の家から出勤してみたい」
うっとりしながらそんな願望を口にすれば、美樹に「黒崎さん狙いじゃ無理ね」と冷たく返された。
「無理じゃない!ずっと思っていれば、いつか彼に思いが通じるはず」
数メートル先にいる黒崎君に”私を好きになれ”と念を送る。
「日本の最高学府の大学出たくせに、なんでそんなに現実を直視しないの。相手にもされてないじゃない」
片肘をつきながら、美樹は痛い子を見るような目で私を見る。
「そ、そんなことないよ。大学合格した時は、一日デートしてくれたんだよ」
「それはあんたがあまりにもしつこいから仕方なく付き合ったんじゃないの?」
美樹の鋭いツッコミに言葉に詰まる私。
「うっ……」
確かに、黒崎君に大学受験の時、同じ大学に受かったらご褒美が欲しいと泣いて強請った。
彼の方もまさか私が合格するとは思わなかったのだろう。
私の受験番号を確認した時は、唖然としてたもん。
「反論できないってことは図星でしょう?いい加減諦めて、もっと周りに目を向けなさいよ。あんた残念な性格だけど、容姿はいいんだから」
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