生意気オオカミの虜
この状況は何?
しかも凛の腕が喉を巻き、苦しい。
「 ねぇ! 離しなさいってば!」
「 ふん 」
ふん、だとー!
「 羽奈ちゃん、彼氏がいるよね?で、彼は誰なわけ?」
「 すみません、お騒がせして… 」
「 羽奈は俺の女!よろしく 」
きゃー!!
何を言うのこの子はー!!
私は思う……
大人の集まり、大人の息抜き、大人の楽しむ場、大人の宴会、大人のハメ外し。
そんな場に私が呼んでもいない凛がなぜいるのか。
いや、想像はつく。
頼が単に私の事を聞かれ “つい” 口が滑っただけ。
そう、滑らかに口からするんと出ただけだ。
わかるだけに自分でも悔しいが今は凛を帰さなくては。
「 羽奈、顔が怒ってる。なんで? 」
「 な、なんで!? なんでって聞いた今? はは、呆れた… 頼は呼ばれたけどキャンセル、なのに凛がいるのは変でしょ 」
「 ひでぇ 」
「 ひどくないし!頼はどうせ知ってるんでしょ、私が一緒ならって勝手に安心してんでしょ! 冗談じゃないわ…… 」
凛の顔を見ながら周りをも気にせず捲し立てた。
それは自分でも止められず、言ってはいけないはずなのに、私はただ怒っていた。