生意気オオカミの虜

凛は男で私は女。

血の繋がりはない。

そういう男女関係になっても問題なし。

ただ、ずっと知ってる凛だ。


ふと、凛にキスされた事が頭を過り歩く足が止まる。

不意に手が唇に触れる。



……何よ、一丁前にさ。

けど、またあんな風にキスしたらドキドキするかな?

心臓ヤバ!ってなる?

凛のキス……

今度いつするんだろ……



「 って、しないし!」



頼は幼稚園くらいのチューで、もう覚えてないな。

って事で私のファーストキスは凛になるし……

あー、キスが頭に……

入りすぎ、残りすぎ!



頭を抱えワシャワシャと髪を乱す。

そこへ凛が私の手を繋ぎ引っ張る。



「 これだから羽奈は一人に出来ないんだよ 」



口はたまに悪いけど、優しいよね。

年下のくせにさ。



何だかんだとしながら二人でアパートまで帰り、玄関に入ってからハッとした。

当たり前に凛まで一緒に帰ってきたからだ。

違和感なく二人で。



「 凛、ごめんね 私ってば… 送るか… 」

「 いいよ、もう 」



……ん…っ。



キスは凛から。

こいつのどこが高3男子に見えるのか。

なぜこんなに、拒ませないキスをするのか。


たまらなく酔ってしまう……


いつしか私の意思とは関係なく、凛のキスを受け入れながら腕を首に回していた。

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