生意気オオカミの虜
私の頭の上で聞こえたのは凛の舌打ち。
インターホンのせいだとわかるが、凛は私を抱きしめたままで玄関の方へと行くとすぐに誰かわかった。
「 おーい、羽奈いるかぁ?」
「 頼!? ちょっ、やだ、えと… どうしよ!」
「 頼兄かよ、邪魔しやがって 」
あたふたする私の焦りと動揺は激しい。
凛はただムスッとして玄関を開けた。
「 凛、やっぱここか~ 」
「 あ、頼?いらっしゃ~い…… 」
「 何、用?」
「 バイト休んだんだよ、で羽奈のバイト先いったらな、羽奈男と帰ったって聞いたから 」
凛だってわかったんだ、さすが頼。
でも凛の顔、ふて腐れ過ぎ~
思わず凛の頬をツン!としてやると、その指を掴まれ睨まれてしまった。
ごめん、顔で表すも凛は眉間を寄せてる。
あちゃ~ やるんじゃなかった……
「 気分、最高だったのに 」
「 え… 」
「 何の話だ?」
ま、まずいっ
「 何の話でもないから、気にしないで頼!凛を迎えに来たんでしょ、でしょ?」
「 おう 」
「 羽奈ムカつく… 次は覚悟しろよ 」
ひーっ…… 覚悟したくなーい!