生意気オオカミの虜

ご冗談を…?

私から見れば太陽さんがまさに男、大人の男である。

容姿端麗、仕事の出来る男だ。

そして女性客に人気で口コミがさらに広がりつつある。

そんな太陽さんが私に会いたくなったと……



「 シンプルな部屋だね、女のコの部屋だからピンクばっかだと思ってた、特に女子大生だしね 」



た、太陽さん?

私の今の緊張をわかってませんね?

部屋なんか必要なものだけだし、ピンク色ではないけど 可愛いものは好き……


って声に出さなきゃ会話になんなーい!



「 あの、太陽さん… 」

「 あ、見すぎたな、悪い 」

「 凛の事ですよね、彼は昼間会った泉沢 頼の弟の凛です。幼馴染みなんで…
凛は今高3なんですよ、だから何て言うか私に甘えてる感じで…… 」

「 そう。で、どっちがほんとの彼氏?」

「 え、いえ違いますよ、あ、違わなくもない時があるかな?」



笑ってごまかせー。



「 羽奈ちゃん、良かったら俺と付き合ったりしない?」



へ……



え、待って、今のなんかお試しでどうですか?的に聞こえたような……

まさかね。



「 羽奈ちゃん、俺の彼女になる?」



太陽さんはきっと、女には困らない。

たぶん40代になってもモテる。

だから、息抜きしようと思ったのかも……


私なんかを彼女になんて、ないでしょ。


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