無題 〜奇跡の7つ子〜

13:♣異議なし?♣

「静かにしてください。」


「何で、白のヤツに従わなきゃいけないんだよ!しかも、新参者が…!」

黒の人達は、口々に不満を言った。

確かに、多目的ルームに、来て鉢合わせたときにも、

『なんで、テメーらなんかが、ここにいるんだよ!』

『どうでもいいでしょ!』

『なんだとコラァ!』


という感じになってしまったんだけど、


『まぁまぁ、落ち着きなよ。早くしないと、愛鳴兄さんが、怒ちゃうよ。』


と、言うふうに、とーなが、脅しをかけてくれなければ、そのまま、喧嘩だった。



「今日は、白黒合同で、文化祭についての話し合いをしたいと思います。」


私は、野次を無視して、はっきり大きな声で言った。

「演劇なので、何かやりたい演目が、あったら言って下さい。」


黒の人達は、文句は、言っていても、意見は、きちんと出すんだなぁ。


*リトル・マーメイド
*美女と野獣
*シンデレラ
*不思議の国のアリス
*かぐや姫
*自作
*白雪姫


あんまり意見は、変わらなかった。

ここからまた絞らなきゃいけないんだよね。


「この中で自分がやりたい演目をひとつ手を挙げてください」







「はい。投票の結果、シンデレラに決まりました。異議のある人は、手を挙げてから、発言をしてください。」


シーン

誰も手を挙げないということは、全員賛成でいいんだよね?

私は、秘鳴とアイコンタクトをとった。
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