無題 〜奇跡の7つ子〜

27:♣愛鳴♣

ザッザッザッッ


「あぁ、やっと来たか…。」


「ウサギたちを返せ!マッドハッター!!」


私と、マッドの、対決が始まった。











「俺が戦ってもいいけど、今日は、ゲストとして、こいつらがいるんだ。」


こいつらと言われて、マッドの後ろから出てきたのは、愛鳴、ウサギ、アリエル、フェアリー、エリック。


一気に相手をするのば難しい。

一番に襲いかかってきたのは、愛鳴さんだった。

素手でかかってくるけど、喧嘩は強くて、力も強いので、この繰り出されるパンチに当たったら、やばい。

だから、私は確実に見切って、避ける。


「…チッッ…」

小さくしたうちをしたのが聞こえた。


「長男。これを使え。」

使えと言われ、マッドから投げられたのは、バット。


待て待て待てまたんかい!!

鉄バットを持って生き良いよく、愛鳴さんは、フルスイングをしてくる。

それを私は、ギリギリのとこで、避ける。


避け続けるのにも限界が来る。

愛鳴さんから一瞬目を離した時、鉄バットが、目の前まで来ていることがわかった。


避けられない。

そう思った時、私は、口ずさんだ。

「痛くて危ない物から護り,強い壁で,護りきる」

リズム良く、口ずさんだ言葉が、私を救った。

当たると思った、鉄バットと私の間に、小さなシールド(壁)ができた。


愛鳴さんは、驚いている。

私は、頭に出てくる言葉を、そのまま口に出す。


「私の周りは壁だらけ,すべてから私を護るんだ,痛いものば大嫌い,痛いものから護るんだ」


そうしたら、バットを避けなくても、私の周りのシールドが、私を守ってくれた。

だったら安心と思った私は、そのまま愛鳴さんに直進して行った。

愛鳴さんから、鉄バットを奪い、愛鳴の前まで行って、

「眠れ,眠れ,子供たち,暴れる子も,大人しく,静かに,やすらかに,眠りましょ」

と、頭に浮かんだので歌った。

すると、愛鳴さんは、体から力が抜けるように、その場に倒れ込んだ。

驚いた。

愛鳴さんの額には、あの黒の♣のマークがある。

だけれど、次の瞬間、

「落ちろ,消えろ,契約消えろ,あなたは,もう,自由の身」

私が歌ったことにより、額から、手から、体から、抜けて、アリエルの元へ帰った。


愛鳴さんがいたら戦えない。

そう思い、秘鳴を呼ぼうとしたら、秘鳴は、もうすぐ後ろにいた。

一言目は、

「愛鳴兄は?大丈夫なの?」

だった。

言葉から、心配の念が、伝わってくる。

私は、

「大丈夫だよ。眠らせただけだし、起きた時に、秘鳴がそばにいると落ち着くと思うから、そのまま、愛鳴さんのそばにいてね。」

と、私は、愛鳴さんを預けた。



私は、マッドに向き直り、

「一人目は、終わったよ?次は、だれ?」


と言った。


「次は、僕達だよ。」


前に出てきたのは、天使と悪魔だった。







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