オオカミ弁護士の餌食になりました

 これは、私の拒絶反応を治すための荒療治。恋人ごっこなのだ。

 それなのに、彼は言う。

「腕や手に触るだけなら、ただの友達ということでもよかったはずだ」

 私をドアに押し付けたまま、静かに、反論の余地もないほど整然と続ける。

「君は結婚がしたい。男と性交渉をして、いつか子どもを授かりたいと思っている。ちがうか?」

「……ちがわない」

「それなら、キスの練習だって必要だろ」

 まっすぐ見つめられて、私は目をそらした。

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