オオカミ弁護士の餌食になりました

 いくら優しいといっても、彼は男性の中でも長身の部類で、体も引き締まっているし、とても男らしいのだ。それなのに、拒絶反応は起きなかった。

 考えながら、私は自分の中にすでに答えが導き出されいることに思い至る。

 きっと私が、香坂さんのことを最初から受け入れていたから。彼のことを、とても信頼していたから。

 結局、私の体の反応は、私の心と直につながっていたということなのだろう。

 きゅっとつないだ手に力を込められて顔を上げると、香坂さんはいたずらっぽく笑っていた。

「最初から、決まってたからじゃない?」

「え?」

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