男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
ゆっくりゆっくり、ミシェルは浮遊感を感じて眠りから覚める。
「クロードさま……」
目の前にクロードの眉目秀麗な顔がある。
いつものミシェルであったら、驚いて飛び降りたくなるであろう。だが、今のミシェルの瞳はぼんやりし、クロードの黒い瞳を見つめている。
「起きたか」
そう言うクロードはミシェルを抱き上げたまま下ろそうとはせずに私室へ向かっていた。
「お前の部屋へ運ぼうと思ったが、出来なかった」
クロードは歩きながら、ミシェルの額にやんわり口づける。目覚めたばかりで頭がはっきりしないミシェルは唇へのキスを受け入れる。
この先に起こることをまったく認識せずに。
「クロードさま……」
クロードのヒンヤリした唇はミシェルの上唇と下唇を柔らかく吸い上げていく。
「お前の唇は甘いな」
唇から喉元にも移動するクロードの舌。
「いや、どこもかしこもお前は甘い」
クロードは寝室に入り、ベッドの端にミシェルを抱えたまま座る。
「ミシェル、愛している。可憐な花のようなお前に抑制が出来なくなった」
再び唇が重ねられた。クロードの舌はまるで味わうように動く。