男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
一緒に付いてきたイヴォンヌはまだ浮かない顔をしている。
 
気になっていたミシェルは声をかけてみた。


「イヴォンヌさま、なにか悩み事でも……? 浮かない表情をしています」

「ミシェルさま……」
 

イヴォンヌは弱々しい笑みを浮かべる。
 
そこへシャプリエ公爵夫人が口を開く。


「差し支えなければこの際、お話しされたほうが、お気持ちは軽くなるのではなくて?」

「ええ、ええ。そうですわね……」
 

イヴォンヌはミシェルへ視線を向けてから話始める。


「私、クロードさまと結婚の話が……」
 

驚いたミシェルは息を呑むがなにも言えない。


「ですが、私は不安なのです。パスカルさまの件で余計に……」
 

シャプリエ公爵夫人がミシェルの代わりに尋ねる。


「陛下はミシェルさまを溺愛しておられますわ。議会で決まったことなのかしら……?」

「父がそう申しておりました。ミシェルさま、こんなことを話してしまってごめんなさい。私はクロードさまが好きです。ですからこのお話はとても嬉しいのですが……」

「……イヴォンヌさまは……パスカルさまの件で不安にと……どうしてなのですか?」


ミシェルはようやく口にした。


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