男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
「おじいちゃん……」
「お前が家に戻って来た理由は知っている。陛下からではなくアベルから報告を受けたんだ」
ロドルフは重々しく口を開いた。
「お前は陛下との結婚を甘く見ている。お前の愛はそんなものなのか?」
「……甘くなんて」
ミシェルの声は自信なさげに小さい。
「陛下のお気持ちは今の私にはわからないが、国の繁栄のためにわが国の国王は三人まで娶れるんだ。もしお前に子供が出来なかったらどうするんだ?」
「おじいちゃん……」
ミシェルは困惑して呟くような声しか出ない。
「世継ぎが出来なかったら、次の国王は誰に? 陛下はお前だけの存在ではない。それが理解できなければ結婚はさせられない」
ロドルフの皺のある顔は厳しい。
「でもっ、今回のパスカルさまのように諍いが起こるかも……」
「それは育て方が悪かったのだ。ひとえに母親のな。身分の低い妃はわきまえ、息子にもそう教育しなければならない。それが王室というものだ。パスカルさまのことは教訓になっただろう。お前は村娘だ。イヴォンヌさまには勝てない」
「おじいちゃん! 勝つとかじゃないの。もちろんすべてにおいて私はイヴォンヌさまの足元にも及ばない。私はただクロードさまを愛しているだけなの」
「陛下の愛をひとり占めしてはいけない」
その言葉はミシェルの胸を鋭く突いた。
「お前が家に戻って来た理由は知っている。陛下からではなくアベルから報告を受けたんだ」
ロドルフは重々しく口を開いた。
「お前は陛下との結婚を甘く見ている。お前の愛はそんなものなのか?」
「……甘くなんて」
ミシェルの声は自信なさげに小さい。
「陛下のお気持ちは今の私にはわからないが、国の繁栄のためにわが国の国王は三人まで娶れるんだ。もしお前に子供が出来なかったらどうするんだ?」
「おじいちゃん……」
ミシェルは困惑して呟くような声しか出ない。
「世継ぎが出来なかったら、次の国王は誰に? 陛下はお前だけの存在ではない。それが理解できなければ結婚はさせられない」
ロドルフの皺のある顔は厳しい。
「でもっ、今回のパスカルさまのように諍いが起こるかも……」
「それは育て方が悪かったのだ。ひとえに母親のな。身分の低い妃はわきまえ、息子にもそう教育しなければならない。それが王室というものだ。パスカルさまのことは教訓になっただろう。お前は村娘だ。イヴォンヌさまには勝てない」
「おじいちゃん! 勝つとかじゃないの。もちろんすべてにおいて私はイヴォンヌさまの足元にも及ばない。私はただクロードさまを愛しているだけなの」
「陛下の愛をひとり占めしてはいけない」
その言葉はミシェルの胸を鋭く突いた。