溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
ロビーを抜けながらエレベーターホールへ向かう中、チラッと見てしまうのは隣を歩く笠井君の横顔。
彼は普段からあまり感情を表に出さないポーカーフェイスだ。感情が著明に出るのは薫ちゃんと言い合いをするときくらいかもしれない。
だから今の彼の気持ちをまったく汲み取ることができない。
思い出すのは、会社での出来事。
写真撮影に向かう準備をしていた薫ちゃんの元へ近づいていった笠井君。私はてっきり手伝うのかなとばかり思っていた。なんだかんだ言いつつ仲が良いし。
でも今日は違った。薫ちゃんが手にしていた機材を奪い、「今日はお前は来なくていい」なんて言い出したのだ。
そりゃもう薫ちゃんは大激怒したわけで……。
それなのに笠井君はシレッとした顔で「俺と佐野先輩だけで充分。今回は病院に行くんだ。お前みたいなうるさい奴が行ったら迷惑だろ?」って言ったものだから、ますます薫ちゃんは怒り、収拾がつかなくなった。
最終的に編集長判断で、今回は撮影場所が撮影場所なだけに必要最低限の人員で行くべきとお達しがあり、薫ちゃんは泣く泣く諦めた。
彼は普段からあまり感情を表に出さないポーカーフェイスだ。感情が著明に出るのは薫ちゃんと言い合いをするときくらいかもしれない。
だから今の彼の気持ちをまったく汲み取ることができない。
思い出すのは、会社での出来事。
写真撮影に向かう準備をしていた薫ちゃんの元へ近づいていった笠井君。私はてっきり手伝うのかなとばかり思っていた。なんだかんだ言いつつ仲が良いし。
でも今日は違った。薫ちゃんが手にしていた機材を奪い、「今日はお前は来なくていい」なんて言い出したのだ。
そりゃもう薫ちゃんは大激怒したわけで……。
それなのに笠井君はシレッとした顔で「俺と佐野先輩だけで充分。今回は病院に行くんだ。お前みたいなうるさい奴が行ったら迷惑だろ?」って言ったものだから、ますます薫ちゃんは怒り、収拾がつかなくなった。
最終的に編集長判断で、今回は撮影場所が撮影場所なだけに必要最低限の人員で行くべきとお達しがあり、薫ちゃんは泣く泣く諦めた。