溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
ミーハーな薫ちゃんは、毎月キャーキャー騒いでいるけれど、今回は特に歓声が大きかった。でも佐々木君はやっぱりカッコいいと思うし、そこら辺の芸能人より魅力的だと思う。

だから薫ちゃんが騒ぎたくなる気持ち、理解できたけど……。

薫ちゃんの様子を思い出していると、笠井君はバツが悪そうな顔を見せた。

「面白くなかったんです。……あいつ、いつも以上に『カッコいい』ってうるさかったから」

「…………へ?」

普段の笠井君からは想像もできないほど、彼の顔はみるみるうちに赤く染まっていく。そして唇をギュッと噛みしめた。

「だから会わせたくなかったんです。……深沢が佐々木さんのことを好きになったら困るから」

予期せぬ彼の告白に目が点になる。

えっと……つまり笠井君は薫ちゃんのことが好きだから、佐々木君に会わせたくなくてあんな言動に出たってこと?

理解できるとますます信じられなくて、思わず立ち上がってしまった。

いや、笠井君と薫ちゃんは以前から仲が良かったし、みんなと『いつになったら付き合うんだろうねー』なんて話をよくしていた。
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