溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
まだ勤務中かもしれない。もしかしたら今日は当直かも。……そうわかっているのに、会いたい気持ちが強くなる。
「少しだけ……」
三回コールを鳴らしても出なかったら、すぐに電話を切ろう。そう心に決め、電話帳から佐々木君の電話番号をタップした時だった。
「……佐野?」
私の名前を呼ぶ声に、身体は過剰に反応してしまう。そのまま振り返ると、私の背後に立っていたのは佐々木君だった。
「佐々木君……」
会いたいと願った人が突然目の前に現れ、頭の中が真っ白になる。
「やっぱり佐野だ。どうしたんだ? こんな時間にひとりで」
私だと確認すると、彼は少し怒った様子で駆け寄ってきた。
「危ないだろ? 今の時代、なにがあるかわからないんだから」
「……ごめん」
佐々木君が本気で心配してくれているのが伝わってきて、素直に謝罪の言葉が出た。
すると佐々木君は困ったように眉尻を下げる。
「いや、こっちこそごめん。言い方きつかった。……それよりもどうしたんだ? もしかして岡本さんになにかあったのか?」
途端に焦り出した彼に首を横に振る。
「ううん、違うの」
「少しだけ……」
三回コールを鳴らしても出なかったら、すぐに電話を切ろう。そう心に決め、電話帳から佐々木君の電話番号をタップした時だった。
「……佐野?」
私の名前を呼ぶ声に、身体は過剰に反応してしまう。そのまま振り返ると、私の背後に立っていたのは佐々木君だった。
「佐々木君……」
会いたいと願った人が突然目の前に現れ、頭の中が真っ白になる。
「やっぱり佐野だ。どうしたんだ? こんな時間にひとりで」
私だと確認すると、彼は少し怒った様子で駆け寄ってきた。
「危ないだろ? 今の時代、なにがあるかわからないんだから」
「……ごめん」
佐々木君が本気で心配してくれているのが伝わってきて、素直に謝罪の言葉が出た。
すると佐々木君は困ったように眉尻を下げる。
「いや、こっちこそごめん。言い方きつかった。……それよりもどうしたんだ? もしかして岡本さんになにかあったのか?」
途端に焦り出した彼に首を横に振る。
「ううん、違うの」