溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
お礼はしっかり伝えたし、あとは「好き」って気持ちを伝えるだけだけど……。

「今日さ、映画でも見にいかない?」

「うん、いいよ」

「了解。じゃあまずは映画館へ行こう」

一日はまだはじまったばかり。まずは佐々木君との初めてのデートを楽しむべきだよね。ドキドキするけれど、それ以上にわくわくもしている。

食事は行ったことがあるけれど、こうして一日一緒に過ごすのは初めてだから。

その後、映画館に着くと彼が見ようと提案してきたのは、大人から子供にファンが多くいる配給会社が制作したアニメ映画だった。

「え、佐々木君これでいいの?」

私は昔から見ていたから、今回の新作映画も見に行こうと思っていたし、見られて嬉しいんだけど、佐々木君はつまらなくない?

心配になり尋ねると、彼は首を横に振った。

「うん、俺もこれが見たいんだ」

「そうなの?」

だったらいいのかな、一緒に見ても。

チケットもドリンクやポップコーンも出すと言っても止められて、佐々木君が全部お金を支払ってくれた。

「ごめんね、なにからなにまで」

席に着き、映画が始まるのを待つ。
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