溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
「今回も面白かったな。ラスト、泣きそうになったよ」

「うん、私も」

笑いあり涙ありの、最高の作品だった。またDVDが出たら見なくちゃ。

映画の話でも盛り上がりながら、映画館を後にしていく。すると次に佐々木君が行こうと提案してきたのは、映画館から徒歩で行ける範囲にある複合施設。

商業施設はもちろん、水族館も入っていてたくさんの人で常に混雑しているところだった。

映画熱が冷めず、感想を語り合いながら昼食を済ませて、水族館へと向かった。

「うわぁ、可愛い」

都内に住んでいながら、実はここに来たのは初めてだった。それに水族館に来たのも久しぶり。

ちょうどペンギンのお散歩タイムの時間に重なり、ペンギンが愛らしい姿で歩いているところを見ることができた。

「ペンギンってどうしてあんなに可愛く歩くんだろうな」

「うん」

愛らしい姿に癒される。しばし眺めていると、突然佐々木君が「フフッ」と笑い出した。

「どうしたの? 急に笑ったりして」

「いや、なんかペンギンの歩き方が、どことなく佐野に似ているなって思って」

「えっ! 嘘!?」
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