溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
ペンギンの歩き方と似ているって……。もう一度まじまじとペンギンを眺める。

「私、あんな風に歩いているの?」

引きつる顔で尋ねると、佐々木君は頷いた。

「うん、なんとなく似ている」

ガーンという効果音が頭の中で鳴る。本当に? 自分じゃわからないけれど、もしそうなら恥ずかしい。今度から気をつけないと。

すると佐々木君は急に私の顔を覗き込んできたものだから、思わずのけ反ってしまった。

そして目を瞬かせる私に、ニッコリ微笑んだ。

「言っておくけど、可愛いって意味だからな?」

「なっ……!」

もしかしてからかわれた!?

「もう!」

思わず彼の肩を叩くと、佐々木君は笑いながら「ごめん」と言う。

本当に悪いと思っているのかな? でもこうしたやり取りが楽しい。

その後もゆっくりと館内を見て回った。
< 225 / 279 >

この作品をシェア

pagetop