溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
「あれー、環奈先輩今日もお弁当ですか? 最近ずっとそうですよね?」

「うん、そうなの」

イートインスペースで食事を取っていると、薫ちゃんがやって来た。

砂羽との同居生活がはじまって三日目。彼女は家に置いてもらっているからと言って、毎朝お弁当を作ってくれている。

おまけに家事に食事の準備まで至れり尽くせりだ。家事の合間を縫って新しい仕事を探しているみたい。

旦那さんからは連絡がきているようだけど、砂羽はずっと無視しているようだた。

事情はしっかり聞いたし、これ以上は夫婦の問題だと思うから、敢えて私からはなにも聞かないようにしている。

なにかあったら、きっと砂羽の方から話してくれると思うから。

「それにしても環奈先輩、料理上手だったんですねー。見事にバランスがとれたお弁当です!」

私のお弁当箱を覗き込み、何度も頷く薫ちゃんに良心がチクリと痛む。

事情を説明するのが面倒で、薫ちゃんには自分で作っていると言っている。本当は砂羽が作っているのに。
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