溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
「でも本当によかったわね。砂羽ちゃんが旦那さんと仲直りできて。……じゃあ今度は環奈の番じゃない?」

「――え?」

私の番ってどういう意味? 私、誰とも喧嘩なんてしていないんだけどな。

おばあちゃんがなんのことを言っているのかわからなくて、ジッと見つめるとクスリと笑った。

「環奈は仕事が忙しくてこの三日間来られなかったって言っていたけど、本当は佐々木先生と顔を合わせづらいから来なかったんでしょ?」

「……えっ? やだ、おばあちゃんなに言って……っ!」

図星を突かれ、身体中が熱くなる。

「別に佐々木君と顔を合わせづらいって理由で、病院に来なかったわけじゃないから」

必死に否定しているのに、おばあちゃんはニコニコ笑っている。

「そうなの? 佐々木先生、言っていたわよ?『自分のせいでお孫さんがお見舞いに来られないのかもしれません』って」

「佐々木君が?」

嘘、おばあちゃんにそんなことを言っていたの?

尋ねるとおばあちゃんは大きく頷いた。
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