溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
もう遅い時間だもの。いつも私が来る時間に佐々木君がいるわけないよね。きっとシフト勤務だろうし。

勝手に病院に来れば会えると思っていた自分が恥ずかしい。冷静に考えれば、来ればいつも会えると限らないのに。

「でも明日も出勤だと言っていたから、仕事帰りに環奈が来ることを伝えておくわ。……だから明日も来てちょうだい」

「おばあちゃん……」

おばあちゃんに「フフフ」と笑いながら、「早く仲直りできるといいわね」と言われ、恥ずかしくなる。

もしかしておばあちゃん、私と佐々木君の関係を勘違いしていない? でも佐々木君に謝りたい。

会ってちゃんと彼の口から聞きたい。私が疑問に思っていることに答えてほしい。そのためにも明日は絶対定時で仕事を終わりにして、病院に来よう。

それからおばあちゃんから入院生活のことを聞いたり、砂羽との生活を話したりしているうちに時間はあっという間に過ぎていった。

「それじゃおばあちゃん、また明日来るね」

「気をつけて帰るのよ」
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