恋華宮廷記〜堅物皇子は幼妻を寵愛する〜

「私は今度こそ、お妃さまのお役に立つ」

いつも鳴鈴の危機を救うのは飛龍だった。側仕えとして肝心なときに役に立てなかった緑礼は、ここで力尽きても彼らを止めると決心していた。

「い、行くぞ! 徐妃を探すのだ」

ひとまず撤退しようとする盗賊を、緑礼が逃がすわけはない。

「お前たちの相手は私たちだ!」

「星稜王殿下と徐妃さまのために!」

「おうっ」

声を合わせた星稜王府の兵士たちは、剣を持ち直して盗賊たちに向かった。

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