失礼ですが、強い女はお嫌いですか?

レオネル・シャンディアはリリエラにとって、貴族時代に仲の良かった母の友人の息子であり、遊び仲間であり、母から剣術や武術を習う同志でもあった。

性別の垣根を越えて、切磋琢磨し、ライバルのような関係とも言えるかもしれない。
レオネルが技を一つ習得すれば、リリエラはもっと難しい技を習得したし、レオネルが学習範囲を広げれば、負けずに勉学に勤しむ。

女性としては、少し、いやかなり、リリエラは異質であっただろう。

だが、レオネルはそんなリリエラを馬鹿にしたことなど一度もない。
それどころか、良いところは褒め、悪いところは指摘し、リリエラの頑張りを一番認めてくれた人かもしれない。

そんな人物との再会だ。手放しで喜ぶのが普通だろう。

しかし、リリエラは素直に喜べなかった。
なぜなら、リリエラはもう二度とレオネルに会うことはないと考えていたからだ。
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