失礼ですが、強い女はお嫌いですか?
「貴方の目的は何かしら?」
リリエラとレオネルの間に冷たい空気が漂い始める。
リリエラは立った状態でじとりとレオネルを睨み付けた。
けれど、レオネルに怯えや動揺といった揺らぎはない。
それどころか、一歩足を踏み込み、リリエラとの距離を詰めてくる。
「リリエラ、君には俺の部下が注意したはずだが」
「注意? なんのこと?」
そう言った瞬間、リリエラはある人物を思い出す。
自警団の詰所前で声をかけてきた優男。確か名前をケイトと言った。
レオネルは何かに気づいたリリエラの些細な変化を見逃さなかったらしい。
腕を組むと、心当たりがあるだろうと言わんばかりの視線をリリエラに向けてきた。
「危険なことはするなと言われなかったか?」
「危険なことなんてしてないわ」
「探偵まがいのことをしている、今この瞬間に、よくそんなことを言えるな」
このレオネルの言葉でリリエラは悟った。もう全てを知られているのだと。