サーペンディス 天秤に架けられた少女



 家の主は片腕を腰にまわし、

「久しぶりだな、レオナ」
 家の主の背後には太陽があるので顔がよく見えない。
 そして女の子の方を向き、

「そして、はじめまして。君が記憶を失くした子だね」

 驚いた。
 私は記憶を失くした女の子がいるのも、今日預ける事もまだ話していない。
 なんでだろう・・・。



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