王子は冒険者になる!
騎士ビラットはすぐに
俺の前に現れて 礼をする。
俺は、「よし。」
と言って、そいつの前で
ばんざーいってしてやった。
「・・・あの、フランチェスコ王子?」
騎士もセーラもきょとん、としている。
ってか、わからないのか?
「抱っこ。」
「「え?」」
ますます、困惑した顔で俺を見つめる。
「だーかーらー。わかんないの?
抱えて!
台を使うのは、ダメなんだろ?
自分の目で見て 本を選ぶから!」
「フランチェスコ王子!」
セーラが怒鳴る。
あ、なんだ?
言い方が まずかったか?マナー??
「・・・あぁ、
じゃぁ、抱き上げてくれ?別に、危険はないだろう?
僕の『警備』で『護衛』だろう?」
ちょっと困ったようにビラットは微笑んで
「御意に」
少し困ったように騎士は
俺のばんざーいとした脇に手を添える。
「では、恐れながら・・・」
「うん。」
おぉ、さすがだな。
ひょいっと持ち上げてもらうと 上の段までよく見える。
セーラは困ったようにしてたが
頭を下げて 少し後ろに下がった。
ってか、
本多いなぁ。
「あ、少し右によって!!
もうすこし、ここ」
「はい。こちらですか?」
俺は、ちらっと セーラの位置を確認。
他の閲覧者とかは遠くにいるし
図書館は静かと言っても、
外のざわめきや音が入っていくる。
うん。チャンスだな。
丁度いい。
「大きな声は出すなよ。騎士ビラット。
お前は、僕の---味方か?」
「っ!」
ざわり、と 空気が変わる。
あぁ、今まで意識してなかったけど彼の魔力だろう。