王子は冒険者になる!

騎士ビラットは確か
・・・貴族だろうが
今まで興味がなかったから すまん、爵位はわからんが
俺の護衛だから、まぁ、優秀だろう。

「・・・沈黙は 否定か?
 解った。」

うん。うん。了解。
貴族って『家』が基準だからな。
俺に付いてるからって 別に 俺に忠誠をついてるわけじゃないし。
契約とかしてるわけじゃないしな。
彼らもただの「仕事」で俺のお守りをしてるだけだろう。

別に、怒っているわけじゃないし。


あ、セーラがこちらを気にしている。
おいおい、ビラット君、ちょっと動揺して魔力 ダダ漏れだよ。

「あ!!これとって!!」

「っ!は、はいっ。」

わざと、大きめの声を出して
誤魔化すように 本を取ってもらい
そっと 下におろしてもらう。

うん。さっきの本よりは詳しく書いていそうだな。

俺は騎士ビラットの顔をちらりと見ると
にこり と笑った。

「さがっていいよ。」

ちらっと騎士ビラットを見ると
びくっと一瞬固まる。えー、失礼だな。
一応、「王子様スマイル」と俺の中で評判の笑顔なんだが。

ちょっと困惑したような瞳でじっと見らる。

・・・いや、別に お前を試したわけじゃないんだけど。

思わず、苦笑。

ただ、城下町とか抜け出して遊ぶのは定番だろ?
そのための手引きをお願い出来る奴を探しているだけなんだけどな。

「騎士ビラット。気にするな。下がれ。」
「・・・王子、自分は、」
「いかがなさいましたか?」

ビラットが何か言いかけて
セーラが割り込む。

まぁ、セーラはリィアの部下だから
俺の味方・・・というだろうな。

俺、っていうか、「フランチェスコ第二王子」の味方だ。

「何でもないよ?」

にこり、と笑ってやる。

自分で言うのもなんだが『エンジェルスマイル』だろ?

「だから、二人とも、下がって。」

有無を言わさず、
二人に告げて 俺は本に目を通すことにした。

とりあえず魔法使えるようになりたいなぁ。
空、飛べるかな。


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