王子は冒険者になる!
*
「ふぅむ。なるほどなぁ。」
「なーにが、なるほど。だよ。
盗聴や遠視の 魔石がオレが側近になっただけで5個。
中庭に出たときに『遠距離捕獲』の術が一度。
まぁ、結界ではじかれていたが。」
どんだけ、フランチェスコ王子狙われてんだよ。
そりゃぁ、王族で強い「光の魔力」の 持ち主だからそれだけで価値はある。
多少「光の魔力」を持っていても フランチェスコ王子のような強い輝く魔力は稀だしな。でなおかつフランチェスコ王子は無防備に見えるしな。近づきすぎると魔力を吸われるアレッサンド第一王子よりは狙いやすいしな。
「っていうか、
王宮 大丈夫かよ。こんなに『魔石』が仕込まれて・・・」
「ふぉふぉ。警備と 暗部と影たちには伝えよう。」
「ってことは、この犯人を泳がすのかよ。」
ふぉふぉ。とじじぃは ごまかすように笑って魔石を手に取る。
「ふぅむ。これは、どこかの貴族のじゃなぁ。
・・・おそらく、婚約者狙いのバカ貴族 じゃろ。
モンレ公爵家との婚約が保留になってから 申し込みも多いし
どうにかして つながりを持とうとしている者も多いしのぉ。」
「そうか。じゃぁ じじぃ、手を貸せ。」
「ふぉふぉ。珍しいな。お前さんからそんなこと言うのは。」
「あぁ。今度の フランチェスコ王子の城下町の視察のとき
ちょっと『お忍び』したいみたいだから
騎士タイラーにいろいろ用意させているんだと。
だから、そのサポートだな。」
「ほほう。」
「ま、その時間、その地区を
一気にオレの結界で覆う。そうすれば万が一さらわれても
すぐわかるし、王子に攻撃をしても跳ね返せるよな服を着せる。」
「ふぉふぉふぉ。
おぬしも、だいぶ 過保護じゃのぉ。
まぁ、周辺の警備はわしに任せるのじゃ。」
「わかった。頼んだぜ。じじぃ。」
じじぃはニヤリと笑った。相変わらずの狸じじぃめ。
これで準備は万端だな。
もちろん騎士タイラーはしばらく 魔力がだいぶ減って 終始眠そうだったが
それは仕方ないが 頑張ってもらおう。
で、 本番は
しっかり町を楽しんでもらったようだ。
休憩を終えたフランチェスコ王子は
いつもの王子様スマイルじゃなくて、本当に楽しそうに笑っていた。
あー、よかったな。
あのきれいなだけの「王子様スマイル」じゃなく
本気で楽しそうだ。
ふぅーん。そうだな、騎士タイラーには 頑張ってもらって
「お忍び」を増やすか。
ふむ、王宮を見て・・・あぁ、休日の『朝市』とか楽しいだろうな。
そうすれば、そんな 楽しい顔を増やせるかもしれないしな。
と、そこまで考えてジゼは ふふ、っと苦笑した。
あぁ、オレも 過保護、だな。
フランチェスコ王子の「光の魅了」にとらわれた と
ジゼは意識して また、笑った。
「ふぅむ。なるほどなぁ。」
「なーにが、なるほど。だよ。
盗聴や遠視の 魔石がオレが側近になっただけで5個。
中庭に出たときに『遠距離捕獲』の術が一度。
まぁ、結界ではじかれていたが。」
どんだけ、フランチェスコ王子狙われてんだよ。
そりゃぁ、王族で強い「光の魔力」の 持ち主だからそれだけで価値はある。
多少「光の魔力」を持っていても フランチェスコ王子のような強い輝く魔力は稀だしな。でなおかつフランチェスコ王子は無防備に見えるしな。近づきすぎると魔力を吸われるアレッサンド第一王子よりは狙いやすいしな。
「っていうか、
王宮 大丈夫かよ。こんなに『魔石』が仕込まれて・・・」
「ふぉふぉ。警備と 暗部と影たちには伝えよう。」
「ってことは、この犯人を泳がすのかよ。」
ふぉふぉ。とじじぃは ごまかすように笑って魔石を手に取る。
「ふぅむ。これは、どこかの貴族のじゃなぁ。
・・・おそらく、婚約者狙いのバカ貴族 じゃろ。
モンレ公爵家との婚約が保留になってから 申し込みも多いし
どうにかして つながりを持とうとしている者も多いしのぉ。」
「そうか。じゃぁ じじぃ、手を貸せ。」
「ふぉふぉ。珍しいな。お前さんからそんなこと言うのは。」
「あぁ。今度の フランチェスコ王子の城下町の視察のとき
ちょっと『お忍び』したいみたいだから
騎士タイラーにいろいろ用意させているんだと。
だから、そのサポートだな。」
「ほほう。」
「ま、その時間、その地区を
一気にオレの結界で覆う。そうすれば万が一さらわれても
すぐわかるし、王子に攻撃をしても跳ね返せるよな服を着せる。」
「ふぉふぉふぉ。
おぬしも、だいぶ 過保護じゃのぉ。
まぁ、周辺の警備はわしに任せるのじゃ。」
「わかった。頼んだぜ。じじぃ。」
じじぃはニヤリと笑った。相変わらずの狸じじぃめ。
これで準備は万端だな。
もちろん騎士タイラーはしばらく 魔力がだいぶ減って 終始眠そうだったが
それは仕方ないが 頑張ってもらおう。
で、 本番は
しっかり町を楽しんでもらったようだ。
休憩を終えたフランチェスコ王子は
いつもの王子様スマイルじゃなくて、本当に楽しそうに笑っていた。
あー、よかったな。
あのきれいなだけの「王子様スマイル」じゃなく
本気で楽しそうだ。
ふぅーん。そうだな、騎士タイラーには 頑張ってもらって
「お忍び」を増やすか。
ふむ、王宮を見て・・・あぁ、休日の『朝市』とか楽しいだろうな。
そうすれば、そんな 楽しい顔を増やせるかもしれないしな。
と、そこまで考えてジゼは ふふ、っと苦笑した。
あぁ、オレも 過保護、だな。
フランチェスコ王子の「光の魅了」にとらわれた と
ジゼは意識して また、笑った。