隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


明日から丁度2週間の出張が入っている。

なんてタイミングが悪いのだろう。



今回ばかりは絶対に先延ばしにしていい問題じゃないのにどうすることも出来ない。

晶帆からの初めての拒絶。




初めて晶帆と身体を重ねて、強引に自分のモノにした時だって戸惑いはあったものの困ったように笑うだけでここまでの拒絶は無かった。

結局俺は晶帆の優しさに甘えていただけだって気付かされた。


心の何処かで晶帆は何でも許してくれると思っていたんだ。

3年も偽りだったとはいえ、身体の関係だってあったのだから少なからず嫌いでは無い筈でどちらかというと自分と同じ感情なのではないかと思っていた。






押しに弱い晶帆。



2週間という出張期間中に、間違いなく晶帆はここぞとばかりに男達からアプローチを受けるだろう。


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