隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
出張から帰ってきて晶穂に本気の相手が出来て他の男のもになっていたらと考えると仕事だって放棄したくなる。
この出張が終われば、部長に昇進が決まる。
出世に興味ないが、いつか晶帆と家庭を築けたらそれなりにいい暮らしをさせてやりたい。
その為にも絶対に行かなければならない出張。
こんなに不安な二週間を過ごすくらいなら俺のマンションに監禁でもしようかと狂気的な自分が顔を出す。
偽りの恋人になる前でも毎日彼女を会社で見かけていた。
最初は気になる程度だったが、徐々に彼女を目で追うようなっていき、いつしか彼女の顔を見ないと落ち着かなくなっていた。その頃には適当に女を抱くことは自然と無くなっていた。
受付に異動になった彼女は庶務課で働く姿とはまるで別人で華やかな彼女に一気に男たちの注目の的に。
それから始まった女達からの陰湿なイジメと男達からのアプローチ。
弱っていく彼女。