隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
告白しても誰とも付き合わない私を、いつしか男性社員は誰が私を落とせるかというゲームのような感覚で近づいてくるようになった。
そんな変なゲームに巻き込まないで欲しい。
もう恋とか愛とかウンザリだ。
放っておいてほしいのに、そこから憂鬱な日々が始まったのだ。
庶務課を離れ、受付に異動してからは更に酷かった。
人の目に触れる事も多いせいか、社員だけではなく取り引き先の男性からも声を掛けられるようになってしまったのだ。
精神的にも肉体的にも限界を迎えた頃だった。
彼に声を掛けられたのは。